拡大《二階より》

古賀春江

《二階より》

1922年  油彩・カンヴァス

古賀春江は第9回二科展へ《埋葬》(1922年、浄土宗総本山知恩院)とこの作品を出品し、二科賞を受賞、中央画壇にデビューしました。その夏、訪れた筑前鐘崎(福岡県宗像市)にある旅館の2階から描かれた景色です。外の景色だけでなく、窓枠やその内側の室内も画中に収められています。藁葺きの三角屋根とそれを囲う四角の窓枠、また雲ひとつないすっきりとした空、近景に配された丸い果物や急須、たらいなどとの対比によって、形態のリズムを感じさせる斬新な構図となっています。翌年、パリで行われた二科会とサロン・ドートンヌの交流事業の展示でも展観されました。

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