施設概要
アーティゾン美術館は都市型の美術館として縦に層を重ねる6 階建ての構成で、大きく下3 階部分(1F~3F)をフリーゾーン、また上3 階部分(4F~6F) を展示室ゾーンに分けています。


建築・設備・デザインの特徴
事業継続への取り組み
地下に設置された免震ゴム

ミュージアムタワー京橋
開かれた空間の創出

美術館正面入口の移動

1F~2F を大ガラスで囲み一体化

左: 5F 展示室の吹き抜け
(4F 展示室を見下ろせる)

最新の置換空調による展示室環境

LED スポットライトのオリジナル開発

4F 展示室

15m 一体ガラスの展示ケース
最新鋭の展示ケースを備えた空間づくり
アーティゾン美術館では、展示作品領域の拡大に合わせ、古美術等のための展示ケースを備える空間を4Fに設置しました。 収蔵する屏風などの鑑賞に理想的でシームレスな環境をつくるため、展示ケースでは画期的な横幅15mの継ぎのない高透過合わせガラスを採用。 また照明は、有機EL照明など最新鋭のシステムを組み込み、理想的な照明環境での展示を可能としました。
開かれた先進の美術館
● IT の導入について

デジタル化への取り組み

フリー Wi-Fi 化による情報提供

デジタル・コレクション・ウォール
先進の美術館であり続けるために

クリスタルLEDディスプレー
デジタルサイネージの設置
素材と細部にこだわる
● 外装デザイン

リン酸処理スチールパネル

石壁パターン張りと円柱
● 内装デザイン


テラゾー(人造大理石) のタイルと自然石(1F)
真鍮カットパネルの壁面

真鍮の壁面パネル(3F ~6F)と間接照明


オリジナル家具の製作

サイン計画
快適で安全な鑑賞環境構築の取り組み

IPM 清掃と環境調査
清掃実施の結果、作品の保管・展示に向けて清浄な空間が整備されました。 独立行政法人国立文化財機構文化財活用センターに助言を依頼し、展示室および作品の一時保管庫等の環境調査を実施しています。 空気質調査と温湿度調査の調査結果を随時報告し、見解と助言を受けているほか、8月29日には同センターによる現地調査の実施を経て、開館に向け、文化財の保存展示を行う環境として最適化を図っています。

日時指定予約制の導入

危険物検知ゲートシステムの導入

石橋財団アートリサーチセンター(ARC)
汎用クレートの開発
この度、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社との共同開発により、環境にも優しく、ゼロ・エミッションの観点から、繰り返し使える美術輸送のための汎用クレートを開発しました。 仕様および素材の安全性能について試行錯誤した結果、金属(アルミ)製の20号サイズのクレートが完成しました。 開館記念展準備のための作品輸送から使用する予定です。


テスト輸送の様子

アーティゾン美術館 建築概要
建物名称 :公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館
建築場所 :東京都中央区京橋1-7-2 ミュージアムタワー京橋内
地域・地区 :商業地域、防火地域
都市計画 :都市再生特別地区、地区計画等
主要用途 :美術館
敷地面積 :2,813.74 ㎡
建築面積 :2,212.83 ㎡
延べ面積 :6,715 ㎡(美術館部分)
展示面積 :2,109 ㎡( 4 階 725 ㎡、5 階 639㎡、6 階 745 ㎡)
構造 :基礎免震、S 造、一部RC・SRC 造
階数 :地上6 階
開館時期 :2020 年1 月18 日
ミュージアムタワー京橋 地上23 階、地下2 階、塔屋2 階
最高高さ : 149.22m
設計・監理: 株式会社日建設計
美術館デザイン: TONERICO: INC.
施工: 戸田建設株式会社
