拡大《菜園》

カミーユ・ピサロ

《菜園》

1878年   油彩・カンヴァス

ピサロは、1866年、36歳のときにポントワーズを訪れて以来、1883年までたびたび同地に滞在して、300点もの油彩画とおびただしい量の素描と版画を制作しました。パリの北西約40km のところに位置するポントワーズは、セーヌ川の支流オワーズ川に面した古い街です。ポントワーズでつくられた農作物はパリに出荷されましたが、とりわけキャベツがこの土地の名産として知られていました。この作品では、キャベツ畑を囲むように木々が枝を張っています。影にも青や緑などの色彩が使われた、印象派の画家らしい光に満ちた表現です。

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