拡大《マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの箱)シリーズB》

マルセル・デュシャン

《マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの箱)シリーズB》

1952年、1946年(鉛筆素描)  68点のミニチュア版レプリカ、鉛筆による素描、革製トランク

© Association Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo 2023 C4251

マルセル・デュシャンは、伝統的な西洋美術の価値観を揺るがす作品を生み出し、20世紀の美術に多大な影響を与えたフランスの芸術家です。1930年代半ば、デュシャンは自分自身の作品を複製して自らの作品を再考することを思い立ち、「トランクの箱」として知られる作品のミニチュアからなる、「携帯できる美術館」の制作に着手しました。小さな箱の中には、美術界に衝撃を与えた様々な作品で溢れています。1941年に最初の箱が制作されて以来、長い時間をかけて多くのエディションがつくられましたが、オリジナルの素描が含まれているのはごく限られた箱です。このトランクにはデュシャンの愛人マリア・マーティンの足が描かれた素描が箱の裏蓋に収められています。これは、シュルレアリスムの画家エンリコ・ドナティとその夫人に捧げられました。

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