拡大《白掻落象文鉢》

イラン ガルス

《白掻落象文鉢》

セルジューク朝 11-12世紀  陶器

中央の象とそれを囲む蔓草は、絵筆でえがいたのではなく、土を削って浮かび上がらせた文様です。赤みのある胎土で鉢の形をつくった後、上に厚く白化粧土を盛り、その化粧土を掻き落としています。文様を浮き上がらせるために掻き落とした部分に褐色を、ポイントに緑釉を流しかけ、全体をやや黄味を帯びた透明釉で覆っています。
このページをシェア
《白掻落象文鉢》