拡大《水浴裸婦》

安井曾太郎

《水浴裸婦》

1914年  油彩・カンヴァス

10代終わりからの7年間、フランスに留学した安井曾太郎は、古典からポスト印象派までの様々な西洋美術を学び取りました。カーニュのアトリエに晩年のピエール=オーギュスト・ルノワールを訪ねてもいますが、安井にとって最も大きい存在がポール・セザンヌでした。帰国する年に描かれたこの作品は、留学中の最大の油彩画で、集大成ともいえる充実ぶりを示しています。セザンヌ、ルノワールも取り組んだ、水浴する裸婦という西洋の伝統的主題を大画面にまとめ上げつつ、人体や背景には彼らの影響を衒いなく吐露しています。

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