拡大《ナンバー2、1951》

ジャクソン・ポロック

《ナンバー2、1951》

1951年  油彩・カンヴァス

ポロックは、ピカソやシュルレアリスムといったヨーロッパのモダニズムを受容する一方、アメリカ先住民の砂絵やメキシコ壁画運動の影響下に、絵具の滴りを自在に操って画面を埋め尽くす独自の手法によるアクション・ペインティングを創出し、抽象表現主義の旗手となります。この作品が制作されたのは、そのスタイルを離れて、黒の線による絵画を試行していた時期で、余白との緊張のうちに多様な線が展開しています。その中で浮かび上がる複数の紡錘形は、この時期には珍しく色彩が施され、形象へのこだわりもうかがわせます。
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《ナンバー2、1951》