拡大《若い農夫》

アメデオ・モディリアーニ

《若い農夫》

1918年頃  油彩・カンヴァス

モディリアーニは、フィレンツェやヴェネツィアの美術学校で学んだ後、パリに出ました。当初は、ブランクーシの影響下に彫刻制作に励みますが、やがて貧困と健康上の理由から絵画制作に専念するようになります。その作品の大半は人物像で、少し傾いた頭部、アーモンド形の目、丸みのある細長くしなやかな身体など、独特の形態的特徴を持っています。この作品は、転地療養のため南仏に滞在したモディリアーニが、現地で出会った農夫をモデルに描いたものと思われます。独特な人体表現の中に、モデルの内面性も塗り込められているようです。

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《若い農夫》