拡大《黄昏、ヴェネツィア》

クロード・モネ

《黄昏、ヴェネツィア》

1908年頃  油彩・カンヴァス

1908年9月末、67歳のモネは、静養する目的で、妻アリスとともにイタリアの都市ヴェネツィアを初めて訪れました。この都市に魅了されたモネは、しばらく滞在することを決めました。そして約2カ月の滞在中に約30点の作品を制作したのです。この作品の左側に描かれているのは、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。逆光の中、教会はシルエットで表されています。黄昏の燃えるような光が、建物や空、水面をオレンジ色に輝かせ、水平線に向かうほど赤みが強くなっています。空にはうねるような筆致、水面には横向きのタッチを使っています。モネの巧みな筆づかいを見て取ることができます。

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《黄昏、ヴェネツィア》