接吻する二人

見どころ・作家紹介 Exhibition Highlight

コンスタンティン・ブランクーシ《魚》1924-26年(1992年鋳造)、磨かれたブロンズ、ブランクーシ・エステートの写真

日本の美術館で開催される
初のブランクーシ展

20世紀彫刻を代表する作家としてブランクーシの名は知られながらも、その彫刻作品を主体とする大規模な展覧会は、これまで日本の美術館で開催されておらず、本展が初めての機会にあたります。

コンスタンティン・ブランクーシ《魚》1924-26年(1992年鋳造)、
磨かれたブロンズ、ブランクーシ・エステート

コンスタンティン・ブランクーシ《魚》1924-26年(1992年鋳造)、
磨かれたブロンズ、ブランクーシ・エステート

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コンスタンティン・ブランクーシ《ポガニー嬢Ⅱ》1925 年 (2006 年鋳造)、磨かれたブロンズの写真

初期から後半期まで、約20点の
彫刻作品が国内外より集結

アカデミックな写実性やロダンの影響をとどめた初期から、対象のフォルムをそのエッセンスへと還元させていく1910年代、そして、「鳥」に代表される主題の抽象化が進められる 1920年代以降の時期まで、彫刻家ブランクーシの歩みをうかがうことのできる充実した展観が実現します。

コンスタンティン・ブランクーシ《ポガニー嬢Ⅱ》
1925 年 (2006 年鋳造)、磨かれたブロンズ
石橋財団アーティゾン美術館

コンスタンティン・ブランクーシ《ポガニー嬢Ⅱ》
1925 年 (2006 年鋳造)、磨かれたブロンズ
石橋財団アーティゾン美術館

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コンスタンティン・ブランクーシ《アトリエの眺め、「無限柱」、「ポガニー嬢Ⅱ」》1925年 ゼラチンシルバープリントの写真

創作者としての
多面的な側面を提示

本展では、ブランクーシによる絵画作品や写真作品も紹介します。一貫して彫刻を創作の核に据えながらも、異なる手法でそれを相対化していく横断的なアプローチは、近代的なものといえます。他方、彫刻作品にみられる、素材の性質への鋭敏な意識は職人的といえるもので、こうした創作者としての多面性にも光が当てられます。

コンスタンティン・ブランクーシ《アトリエの眺め、「無限柱」、「ポガニー嬢Ⅱ」》1925年
ゼラチンシルバープリント、東京都写真美術館

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コンスタンティン・ブランクーシ《アトリエの眺め、「無限柱」、「ポガニー嬢Ⅱ」》1925年
ゼラチンシルバープリント、東京都写真美術館

コンスタンティン・ブランクーシの写真

コンスタンティン・ブランクーシ
(1876-1957)

ルーマニアのホビツァに生まれる。ブカレスト国立美術学校に学んだ後、1904年にパリに出て、ロダンのアトリエに助手として招き入れられるも、短期間で離れ、独自に創作に取り組み始める。同時期に発見されたアフリカ彫刻などの非西欧圏の芸術に通じる、野性的な造形を特徴とするとともに、素材への鋭い感性に裏打ちされた洗練されたフォルムを追求。同時代および後続世代の芸術家に多大な影響を及ぼしたことで知られる。

《コンスタンティン・ブランクーシ》1924年
(撮影:キャサリン・ドライヤー)、石橋財団アーティゾン美術館

《コンスタンティン・ブランクーシ》1924年
(撮影:キャサリン・ドライヤー)、石橋財団アーティゾン美術館

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