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ゲオルゲ・グロス
《プロムナード》
1926年 油彩・カンヴァス
© Estate of George Grosz, Princeton, N.J. / JASPAR, Tokyo, 2026 C5311
ベルリンの繁華街の歩道を歩く人々が描かれています。画面全体の色調や、目を伏せ気味に行き交う人々は重々しい雰囲気を醸し出していますが、その中で赤いドレスの女性が目を引きます。見せびらかすかのように派手に着飾った彼女の表情には、醜悪さが漂います。この作品が描かれた当時のベルリンでは、第一次大戦敗戦後の経済破綻によって世相は退廃的で、政治・社会情勢は不安定でした。対象を冷静に見つめる新即物主義の芸術運動に参加し、風刺画家として名を馳せたグロスは、この作品で社会への皮肉を込めて街の情景の中に世の不平等を表しています。

