石橋財団コレクション 新収蔵作品のご紹介

2019.10.01

公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館(館長 石橋 寬)は、2015年5月から建て替えのため長期休館していましたが、2020年1月18日に開館します。
石橋財団は、かねてより作品収集に取り組んできましたが、休館中も継続的に進めています。休館中に収集された作品は、開館記念展をはじめ順次公開していく予定です。
2019年9月末現在、石橋財団コレクションの総数は約2,800点、その他、芸術家肖像写真コレクションは約1,200点となります。その内、新収蔵作品は184点、芸術家肖像写真コレクション約1,200点は新しく収集したものです。
前身のブリヂストン美術館の代名詞であった印象派や日本近代洋画をより充実させるとともに、さらに抽象を中心とした20世紀美術、現代美術、日本の近世美術、そして芸術家たちの肖像写真など、コレクションの地平を広げています。本プレスリリースでは、新収蔵作品の見どころを9つにまとめ、それぞれを代表する作品を挙げると共に、具体的な作品解説を交えてご紹介していきます。
(1) パウル・クレー・コレクション
パウル・クレー(作品解説①)の24点のまとまったコレクションを収蔵しました。クレーが分離派展や青騎士グループへの参加を通じて名声を高めていた1915年から、美術学校バウハウスで教鞭を執っていた1920年代を経て、没する前年にあたる1939年まで、油彩画を中心に様々な技法で描かれた作品群は、その画業を網羅することの出来る内容となっています。2020年4月18日(土)からの「コレクション選」の「特集コーナー展示:新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」の中で初公開します。
パウル・クレー《抽象的な建築》
1915 年 油彩・厚紙 24.1×34.3cm
パウル・クレー《羊飼い》
1929 年 油彩、カンヴァス(合板に貼付) 49.8×67.0cm
(2)ヴァシリー・カンディンスキー
抽象絵画の父として、また、その理論的な探究において近代美術史上大きな足跡を残したヴァシリー・カンディンスキーの作品《自らが輝く》(作品解説②)を収蔵しました。開館記念展「見えてくる光景コレクションの現在地」[2020年1月18日(土)~3月31日(火) ]で初公開します。
カンディンスキー-
ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》
1924 年 油彩・カンヴァス 69.5×59.5 cm
(3)印象派の女性画家たち
近代西洋絵画においては、印象派を代表する4人の女性画家ベルト・モリゾ(作品解説③)、メアリー・カサット、マリー・ブラックモン、エヴァ・ゴンザレスの作品を収蔵しました。モリゾ、カサットの作品を開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」[2020年1月18日(土)~3月31日(火) ]で初公開します。その他ブラックモン、ゴンザレスの作品とあわせて、6月30日(火)からの「コレクション選」の「特集コーナー展示:印象派の女性画家たち」の中で5点揃ってご紹介します。
カサット
メアリー・カサット《日光浴(浴後)》
1901 年 油彩・カンヴァス 73×93 cm
(4)キュビスムの画家たち
20 世紀初頭ヨーロッパ美術における最も重要な運動にして、抽象絵画の発生にかかわるキュビスムの画家たちの作品を収蔵しました。キュビスムをピカソとともに牽引したブラック(作品解説④)そしてその理論を継承し発展させたフアン・グリスの総合的キュビスムの時代の作品等、まとまった作品群が形成されています。ブラック、グリスを含むこれらの作品の一部は開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」[2020 年1 月18 日( 土)~3月31 日( 火) ]で初公開します。

ブラック

グリス

左:ジョルジュ・ブラック《円卓》1911 年 油彩・カンヴァス 41.0×32.9cm
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 C3021
右:フアン・グリス《新聞と開かれた本》1913-14 年 油彩・カンヴァス 65.0×50.0cm

(5)第二次世界大戦後の絵画と彫刻
戦後のヨーロッパとアメリカの絵画と立体作品を充実させました。
その一部である、アルベルト・ジャコメッティ《矢内原》1958 年(作品解説⑤)、マーク・ロスコ《無題》1969 年(作品解説⑥)、ウンベルト・ボッチョーニ《空間における連続性の唯一の形態》1913 年(1972 年鋳造)(作品解説⑦)は開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」[2020 年1 月18 日( 土)~3 月31 日( 火) ]で初公開します。
マルセル・デュシャン《「マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの箱)」シリーズB》1952 年は、2020 年のコレクション選の中でご紹介します。
デュシャン
マルセル・デュシャン
《「マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの箱)」シリーズB》
1952 年、1946 年(鉛筆素描)
©Association Marcel Duchamp / ADAGP , Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 C3027
(6)オーストラリアの絵画
オーストラリアの現代アボリジニの絵画作品のコレクションを拡充しました。ジンジャー・ライリィ・マンドゥワラワラ《四人の射手》、エミリー・ナーノル・エヴァンズ《バラバル》等、2020-21年のコレクション展示の中でご紹介します。
(7)日本の絵画
松本竣介(作品解説⑧)を収蔵した他、戦後の抽象絵画を拡充しました。田中敦子、村上三郎、正延正俊、そして上前智祐ら具体グループを代表する画家たちの作品の他、戦後間もない頃にパリで活動した堂本尚郎、ニューヨークで活動した草間彌生(作品解説⑨)といった画家たちの重要作を収蔵しました。いずれも開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」[2020年1月18日(土)~3 月31日(火) ]で初公開します。
松本
松本俊介《運河風景》
1943 年 油彩・カンヴァス 45.5×61.0cm
(8)日本の近世美術
新しい美術館の展示室には、屏風や掛け幅などを展示する部屋が新設されます。琳派の作品を中心に日本の近世美術の収集を行いました。《洛中洛外図屏風》(作品解説⑩)は開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」[2020 年1月18 日(土)~3月31日(火) ]で初公開します。尾形光琳《孔雀立葵図屏風》は、「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」[2020 年11 月14 日(土)~2021 年1月24 日( 日) ]にて公開します。

洛中2

洛中1

《洛中洛外図屏風》江戸時代 17 世紀 紙本金地著色 六曲一双  155.5×361.4cm ( 各)
(9)芸術家肖像写真コレクション
19 世紀から20 世紀初頭の西洋の芸術家たちの肖像のヴィンテージ写真をあつめた約700 点からなるコレクションを収蔵しました。また、1970 年より内外の現代美術の現場をとらえてきた写真家、安齋重男による206 点からなるコレクション、さらに1970 年代のニューヨークで活動を行う日本人芸術家の肖像をとらえたトム・ハールによる236 点を収蔵しました。2021 年の夏期にその一部を公開します。
マネポートレイト
ナダール(フェリックス・トゥールナション) 《エドゥアール・マネ》
鶏卵紙 19 世紀後半 30.7×24.1cm
作品解説

パウル・クレー《庭の幻影》
1925 年 油彩、カンヴァス(木枠に貼付) 24.0×30.0cm

現実と抽象的フォルムとの間を絶えず行き来しつつ、色彩を中心に造形の可能性を探究した画家クレーのバウハウス時代の作品です。ほぼ等間隔で水平線の入った画面の全体に、線や点描など多様な筆致がちりばめられています。クレーはこの時期、自然や都市の風景を俯瞰的にとらえる上で、水平線で画面を秩序的に組織する手法をしばしばとりました。この作品では、中央に3本の樹木が象徴的に描かれているのに加え、植物の生える様を表した3本線の分岐したマークが随所に配され、太陽と思しき赤い円のもと、庭のイメージが浮かび上がります。周囲に暗示的に描かれた教会などの建物は、闇を思わせる茶褐色に溶け込み、昼とも夜ともつかぬ幻想性をもたらしています。

ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》
1924 年 油彩・カンヴァス 69.5×59.5 cm

カンディンスキーは、20世紀前半の抽象絵画の創出と発展に大きな役割を果たした画家です。絵画を精神活動として見なし、色彩や線の自律的な運動によるコンポジションの探究に取り組みました。ベルリンの分離派展やパリのサロン・ドートンヌ、ドレスデンのブリュッケ展などへの出品を経て、1911年にフランツ・マルクらと「青騎士」を結成。ロシア革命後には祖国の美術行政や教育において要職を務めるも、1922年、建築家グロピウスの招聘を受けて、ワイマールの国立バウハウスに加わりました。この作品は、カンディンスキーがバウハウスに加わって2年後の1924年に制作された作品です。画面左下に作家のイニシャルと年記が確認できます。裏面には作家のモノグラムと題名、272番のハンドリストの番号、年記が確認されています。なお、画家自身によるハンドリストによると、本作品はこの年の3月から7月の間、すなわちワイマール・バウハウスの閉校前に制作されたようです。
大小の円形や四角形、三角形、線状的な要素など、様々な形態が重なり合いながら、この時期のカンディンスキーに特徴的な対角線を意識した構成がなされています。加えて、曲線が巧みに配され、螺旋を思わせる流動感が生み出されているところは、同時期の作品の中で本作品をよりユニークなものにしています。
画面の地をつかさどる赤をはじめ、暖色と対照的な白が基調をなしている点も特色となり、それは、「自らが輝く」というタイトルを裏付けているようです。

ベルト・モリゾ《バルコニーの女と子ども》
1872 年 油彩・カンヴァス 61.0×50.0cm

モリゾは、印象派グループの数少ない女性の画家のひとりです。女性的な感受性で描かれる母子や子どもなどを主題とした作品は、男性の視点ではなかなか見ることのできない繊細さと穏健さを生み出しています。本作は、モリゾの画歴において最も評価された作品のひとつです。
パリの西部シャイヨー宮殿にほど近いバンジャマン・フランクリン通りにあった自邸が舞台となっています。着飾った女性と子どもがバルコニーから眼下に広がるパリの景観を見渡しています。トロカデロ庭園、セーヌ川、シャン・ド・マルス公園が描かれ、地平線の右側にはアンヴァリッドの金色のドームが見えます。すばやく、活気のある筆づかいながら、細部までがきめ細やかに描かれています。これら背景が比較的粗く描かれているのに対し、右上の花瓶に生けられた赤い花や女性の瀟洒な衣装、子どもの青いリボンのある衣装はていねいに仕上げられています。女性のモデルは姉のエドマかイヴとされています。子どものモデルは、イヴの娘で、ビシェットと呼ばれたポール・ゴビヤールであるかもしれません。
モリゾは、制作当時マネと非常に近い間柄にあり、この頃は双方の画家の間の影響関係が指摘されており、この作品にもモダンな主題を革新的な技法で描いているところにマネの影響が垣間見えます。描かれた風景は、第二帝政時にセーヌ県知事オスマンが主導したパリ改造の結果をよく表しており、マネやカイユボットと同様に、モリゾは新しい都市パリの風景を印象派の技法でとらえています。

ジョルジュ・ブラック《円卓》
1911 年 油彩・カンヴァス 41.0×32.9cm

ブラックはフォーヴィスムへの傾倒を経て、セザンヌの影響のもと、1909 年頃にピカソとともにキュビスム絵画を創出します。「ザイルで繋がれた2 人」と自ら表現した、キュビスムの発展をめぐるピカソとの切磋琢磨は、セザンヌ以後の絵画の可能性に先鞭をつけた、モダニズムの初期の金字塔といえます。自ら出征した第一次大戦後はキュビスムを離れ、主に卓上の静物を主題にして、触覚に基づく独自の絵画空間の構築に取り組み続けました。
この作品は1911 年春、ブラックがル・アーヴルでの兵役から戻ったパリのアトリエで完成されたと考えられます。画面の下から三分の二ほどを円卓が占め、縦長の画面に呼応するように、中央の瓶を頂点にピラミッド型の構図がつくり出されています。卓上に絵具と絵筆、パレットと思しきものが見られるとすれば、大小様々な円柱は、油彩に用いるテレピン油入れや筆を洗う器と見ることができるでしょう。
安定した構図に基づいて幾何学的な円柱や切り子面が並ぶ画面構成は、外界の再現によることなく、その内部で自律した絵画のあり方を物語っています。署名が裏面になされているのもそれが理由でしょう。一方で、細やかな筆あとを残した描写、円卓の随所を彩る黄土色は、モティーフの触覚的な感覚を喚起します。再現的な要素を徹底して排除しつつ、空間の触知可能性を絵画で探求しようとした、ブラックの分析的キュビスムの盛期にあたる作品です。

アルベルト・ジャコメッティ《矢内原》
1958 年 油彩・カンヴァス 92.0×73.0cm

実存主義哲学の研究者であった矢内原伊作がジャコメッティと出会ったのは、フランス国立科学研究センターの研究員としてパリに滞在していた1955 年11月のことです。翌1956 年10 月、任期を終えて帰国を間近に控えた矢内原の顔のデッサンをジャコメッティが試みたことを皮切りに、画家とモデルの対峙が始まります。見えているものをその通りに描けないとして様々な試行を繰り返すジャコメッティのために、矢内原は帰国の予定を2カ月半遅らせました。画家はその後もポーズをとることを求め、1957年、1959 年、1960 年、1961 年と4回にわたり、モデルとしてフランスに招聘するほど、矢内原を描くことにこだわり続けました。
階段を背に腰掛けた矢内原を囲む矩形はおそらく、矢内原の姿の大きさを測る物差しとして働いています。ジャコメッティはモデルの肖像をつぶさに描き出すのではなく、自身との距離によって条件づけられた対象の見え方をそのまま表すことを目指していました。灰色の立ち込めた画面の中でも、頭部、そして胸部に見られる筆でかき消した跡は、画家が直面し続けた困難を物語ります。同時に、頭部の構造を明瞭にとらえた線は、絵画的な技術の問題を超えて、対象を限りなく純粋な造形として把握しようとするジャコメッティの並外れた目の働きを示しています。

マーク・ロスコ《無題》
1969 年 アクリル・カンヴァスに貼られた紙 177.2×104.1cm

©1998 Kate Rothko Prizel & Christopher Rothko / ARS, New York/JASPAR, Tokyo C3017

ロスコは、1950-60 年代にかけてアメリカで興隆した抽象表現主義の代表的な作家です。カラーフィールド・ペインティングと称された、色面構成に基づくその様式は、高く評価されました。この作品はロスコ最晩年の作で、縦長の画面に矩形の色面が配された構成は画家の代名詞といえるものです。二つの矩形を彩るピンクの色調、そして筆致の差異は、絶えざる凝視を促します。また、複雑に塗り込められて生まれた色彩の深遠な奥行きは、大きな画面と相まって見る者を包み込むように働き、瞑想的な気分をもたらします。

ウンベルト・ボッチョーニ《空間における連続性の唯一の形態》
1913 年(1972 年鋳造) ブロンズ h. 117.0×w. 88.5×d. 42.0cm

ウンベルト・ボッチョーニは、20世紀初頭にイタリアで興った芸術運動「未来派」の主要メンバーのひとりです。この運動は、パリの前衛美術運動の影響を受けながら、伝統的な芸術と社会を否定し、新しい時代にふさわしい機械の美やスピード感、ダイナミズムを賛美する作品の創造を目指しました。ボッチョーニは絵画表現とともに立体表現に関心を持ち、彫刻論と制作に重要な足跡を残しました。物質を運動とその持続により表現することを意図した「歩く人」はその代表的な主題であり、この作品はその頂点を示すものです。

松本竣介《運河風景》
1943 年(昭和 18 年) 油彩・カンヴァス 45.5×61.0 cm

松本竣介は 1930年代から第二次大戦後にかけて、知的な操作による抒情豊かな風景画や人物画を数多く残しました。東西の古典美術を学習し、考え抜かれた静謐な画面を透明感のある描法でつくり出します。また妻禎子とともに月刊誌『雑記帳』を刊行し、様々な文章を意欲的に発表するなど、時代に翻弄されがちな画家のあるべき姿を世に問い続けました。
1930 年代初めにルオーやモディリアーニ、グロスなどの影響を受けて、青や茶色のモンタージュ風の都市風景に取り組みますが、戦火が激しくなる 1940 年代には、東京や橫浜の気に入った風景を暗く静かな色調で繰り返し描きました。この作品は、東京の新橋近くのゴミ処理場とそこを流れる運河にかかる蓬莱橋(ほうらいばし)だと考えられています。この堀り割りは1960 年代に埋め立てられてしまいましたが、「蓬莱橋」は地名として今も残っています。運河風景は、この時期の松本が最も好んで取り上げたモティーフのひとつでした。橋桁や建物、電柱などによる水平線、垂直線の精緻な組み合わせが画面に奥行きを与え、戦争末期の重苦しい空気と社会の置かれた状況を、私たちへ雄弁に語りかけます。人間がほとんど描かれていませんが、まさしくこの時代の人間生活や、あるいは生命を表しているともいえるでしょう。この作品は1943(昭和18)年4 月に、靉光(あいみつ)、麻生三郎、寺田政明、井上長三郎らと結成した新人画会の第 1 回展で発表されました。

草間彌生《無限の網(無題)》
1962(昭和 37)年頃 油彩・カンヴァス 132.1×132.1cm

©YAYOI KUSAMA

草間彌生は幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされ、それを鎮めるために紙に絵を描きとめはじめたのが創作活動のきっかけとなりました。1957(昭和 32)年に渡米した草間は、次第に前衛的な絵画表現を試みるようになりました。1959 年にニューヨークのブラタ・ギャラリーで個展を開催。カンヴァス全体に白い絵具で細かい弧を描き込んだ絵画を発表し、注目を浴びます。これは網目状に見えることからのちにネット・ペインティングと呼ばれるようになりました。白地に赤い網目をめぐらせたこの作品はその展開形です。緻密ながら躍動感のある緊張感あふれる画面を創造しています。

《洛中洛外図屏風》
江戸時代 17 世紀 紙本金地著色 六曲一双  155.5×361.4cm ( 各 )

京の市街と郊外の景観、および風俗が俯瞰的に描かれています。右隻、目を引くのは華やかな祇園会の山鉾巡行 ( やまぼこじゅんこう ) の様子です。左隻では、二条城の前、画面の中ほど水平に大行列を見出します。その行列は右隻の内裏 ( だいり ) にまで及んでいて、祇園会とは異なる賑わいを見せています。これは、1620(元和 6)年 6 月 18 日の徳川和子入内の様子。他の洛中洛外図屏風の多くが四季を盛り込んでいるのに対し、この作品では夏に限定されています。一般的な京を表すというよりは、この歴史的な出来事を記録する意味合いの強い作品なのかもしれません。

本件のお問い合わせ

公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
広報担当:広報部 川瀬 暁(広報部長)、 松浦 彩、 小川めぐみ
〒104-0031 東京都中央区京橋 1-7-2
Tel: 03-3563-0241
Fax: 03-3561-2130
E-mail: artizon-pr@artizon.jp

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