アーティゾン美術館の運営母体・公益財団法人石橋財団がSBT認証を取得

2026.01.28

公益財団法人石橋財団は、2030年に向けて設定したCO2削減目標について、Science Based TargetsSBT)イニシアチブ」より、中小企業向け(SMESmall and Medium-sized EnterprisesSBT認証を取得しました。これは、国内の美術館として初めてのSBT認証取得となります。


石橋財団は、スコープ1* の排出量ゼロを維持すること、2020年を基準年として2030年までにスコープ2* の排出量を100%削減すること、およびスコープ3* 排出量の把握および削減に取り組むことを目標としています。


美術館では、作品管理や展示において不可欠な空調設備に多大な電力が使用されています。このことから、アーティゾン美術館(東京都中央区)では2024年に再生可能エネルギーの導入を推進し、コーポレートPPA方式による太陽光発電の導入とトラッキング付き非化石証書の購入によって、美術館における使用電力の再生可能エネルギー比率100%を実現しました。

 

また、20252月の石橋財団アートリサーチセンター(東京都町田市)増築に伴い、既存建物及び増築部に太陽光パネルを大幅に増強し、建物で使用する電力の約20%を太陽光発電で自給できる設備を整えました。残りの電力についてはアーティゾン美術館と同じく、トラッキング付き非化石証書を購入するスキームを20253月から導入し、アートリサーチセンター全体の再生可能エネルギー比率100%を実現しています。

 

当財団は1956年の設立当初から社会的課題に取り組んできましたが、2022年より改めて「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、文化財保護や、ユニバーサルな教育普及を実現させるとともに、気候変動への対応や地球環境の保全を促す活動を支援するなど、美術館活動と寄付助成活動の両輪を通じて貢献しています。


 

Science Based Target イニシアチブ(SBTi

パリ協定が掲げる「世界の平均気温上昇を1.5℃以内に抑える」という目標に整合した、温室効果ガス排出削減目標の設定を企業・団体に促す国際的なイニシアチブ。CDP(企業・都市の環境情報の調査・開示に取り組む国際的なNGO)、WWF(世界自然保護基金)、WRI(世界資源研究所)、UNGC(国連グローバル・コンパクト)によって共同運営されています。

 

*スコープ1, 2, 3

企業活動における温室効果ガス(GHG)排出量を、発生源に応じて分類する国際的な基準(GHGプロトコル)で、スコープ1(事業主による直接排出)、スコープ2(購入した電力・熱などの間接排出)、スコープ3(原材料調達から廃棄までのバリューチェーン全体でのその他の間接排出)を指し、カーボンニュートラル達成のためにサプライチェーン全体での排出量把握と削減が求められています。


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