ふたつの旅

見どころ

  • 166年ぶりの二人展
    青木繁と坂本繁二郎、それぞれの回顧展は節目ごとに幾度も開催されてきましたが、二人展は 1956年に開かれた「青木繁・坂本繁二郎作品展覧会」(旧石橋美術館)以来となります。同じ年に久留米で生まれた二人の画家の、これまでにあるようでなかった競演です。
  • 2幻の作品群を公開
    青木が伎楽や舞楽などの仮面を写した作品25点を、近年新たに収蔵しました。その「仮面スケッチ」と呼ばれる作品群はこれまで長らく非公開であったため、まとまって展示されるのは約40年ぶりとなります。坂本の滞欧作《眠れる少女》も40年ぶりの公開です。
    • 行道面
      青木繁《行道面》1900-03年頃 石橋財団アーティゾン美術館蔵
      *後期のみ展示
    • 眠れる少女
      坂本繁二郎《眠れる少女》1923年 個人蔵
  • 3代表作を一堂に
    青木夭折後、坂本は青木の作品が散逸するのを惜しみ、石橋正二郎にその遺作を集めて美術館を建ててもらいたいという友情の気持ちをもらしました。その縁もあり、現在石橋財団には、青木と坂本の作品が約60点ずつ収蔵されています。当財団コレクションのほか、借用作品も含めて約250点の作品で構成される本展では、代表作が一堂に会します。当館で開催される二人の展覧会は青木が2011年、坂本が2006年、それぞれの回顧展以来のこととなります。デビュー作から絶筆まで両者の作品を俯瞰できる貴重な機会となります。
  • 青木 繁

    青木 繁

    Aoki Shigeru

    1882(明治15)年、福岡県久留米市生まれ。1903年、東京美術学校(現東京藝術大学)在学中に神話に取材した作品群で画壇デビュー。翌夏、青木は、友人の坂本、森田恒友、恋人の福田たねと房州の漁村(現千葉県館山市)に滞在し、友人たちの目にした大漁陸揚げの話に想像力をかき立てられ大作《海の幸》を制作しました。この作品はすぐれた構想力と大胆な表現法によって注目され、今日、日本近代美術史において、明治浪漫主義絵画を代表する作品として位置づけられています。1907年父親危篤に際して帰郷し、父が亡くなると、家族を扶養する問題に直面します。その解決策を見出せないまま九州各地を放浪し、中央画壇への復帰を画策しますが、その希望は叶うことなく、1911年、肺結核のため28歳で亡くなりました。

  • 坂本 繁二郎

    坂本 繁二郎

    Sakamoto Hanjiro

    1882年、福岡県久留米市生まれ。1902年、青木に誘われ上京、不同舎と太平洋画会研究所で学びました。青木が没すると、遺作展開催や画集編纂などその顕彰に尽くします。1912(大正元)年、文展出品作《うすれ日》(三菱一号館美術館寄託)が夏目漱石に評価され、1914年、二科展結成に加わりました。
    1924年、3年間のパリ留学を終えて郷里久留米へ戻った後、1931(昭和6)年、八女市へ移り、没するまでその地で制作を続けました。人工的な要素の強いものを嫌い、自然のままの味わいを好んだ坂本は、身近な自然や静物に向き合い、淡い色彩と均質な描法によって対象を描き出します。1969年87歳の長寿を全うするまで、その静謐な作風で牛や馬、能面や月などを多く描きました。

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