《庭の幻影》1925年

1879年12月18日、ドイツ人の音楽教師の父とスイス人のオペラ歌手であった母との間に、スイスの首都ベルン近郊の町ミュンヘンブーフゼーに生まれる。1900年にミュンヘン美術アカデミーに入学し、フランツ・フォン・シュトゥックの教室に学ぶ。ミュンヘンを拠点に、分離派展や芸術家グループ「青騎士」の活動に参加し、ヴァシリー・カンディンスキーやフランツ・マルクらと交流する。第一次大戦後は、ヴァイマールの国立造形教育学校バウハウスに招聘され、1921年に正式な教授に就任。造形理論の研究、講義、著述を行ないながら、自らの芸術の革新に努めた。1931年にバウハウスの教職を辞した後は、デュッセルドルフ美術アカデミーの教授に就くも、ナチ党が独裁色を強める中、1933年にドイツを離れてベルンに移住。1935年以降は皮膚硬化症と闘いながら、スイス南部の町ロカルノ=ムラルトの療養所で没する1940年まで、旺盛な創作を続けた。

パウル・クレー肖像写真
Paul Klee – portrait
Lebrecht Authors / Bridgeman Images/ DNPartcom

《抽象的な建築》1915年
油彩・厚紙

《ストロベリーハウスの建築工事》1921年
油彩・厚紙

《羊飼い》 1929年
油彩・合板に貼られたカンヴァス

《谷間の花》 1938年
水彩・板に貼られた綿布

石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 新収蔵作品特別展示:パウル・クレー Paul KLEE

2020.4.18[Sat] – 6.21[Sun]

アーティゾン美術館では、4階展示室にて「コレクション選」と題し、2,800点余りからなる収蔵品の中から優れた作品を選んでご紹介してまいりますが、その一角に「特集コーナー展示」を設け、毎回異なるテーマにより収蔵品に新たな光をあてる企画展示を行ないます。2020年は3期に分けて展示しますが、第1回は2020年4月18日(土)から6月21日(日)まで開催される「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」です。アーティゾン美術館は2019年に、20世紀前半を代表するスイス出身画家パウル・クレー(1879-1940)の24点の作品をまとめて収蔵しました。このコレクションは、著名な日本人コレクターが所蔵していたものです。これら24点はクレーが分離派展や青騎士グループへの参加を通じて頭角を現わし始めた1910年代に始まり、造形教育学校バウハウスで教鞭を執っていた1920年代を経て、晩年にあたる1930年代まで、その画業の大半を網羅した、規模、質ともに国際的にも有数といえるクレー・コレクションです。クレーの本領である、多様な技法と素材を駆使した絶えざる造形的実験の軌跡を明らかに示しており、この希有な創造性をそなえた画家とその芸術のさらなる理解を促す、貴重な作品群であるといえます。
本企画では、これら新収蔵の24点に、既収蔵のクレー作品《島》(1932年)を加えた計25点を一堂に展示し、クレー芸術のエッセンスと魅力をお楽しみいただきます。

開館時間 10:00–18:00 毎週金曜日は20:00まで
入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(5月4日は開館)
会場 4階展示室 コレクション選 特集コーナー展示
主催 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
開催概要