パリ・オペラ座
フランスを代表する歌劇場。パリ9区の絢爛な建築は、19世紀後半パリの近代化の一環として計画され1875年に完成、設計者の名に由来しガルニエ宮(オペラ・ガルニエ)とも呼ばれます。ルイ14世によって1669年に設立された王立音楽アカデミーを前身とし、350年以上の間、台本作家や作曲家、美術家に、芸術的な進展や技術的な革新を可能にする表現を常に注文してきました。1989年にバスティーユ歌劇場(オペラ・バスティーユ)が完成し、現在二つの劇場でバレエ、オペラの古典から現代作品までを上演しています。
パリ・オペラ座ガルニエ宮内観 © Jean-Pierre Delagarde / Opéra national de Paris
フランス国立図書館やオルセー
美術館などから
約200点の作品が来日
フランス国立図書館音楽部門には、パリ・オペラ座で上演した作品を中心に、フランスのオペラ、バレエ関係の資料が多く収蔵されています。本展はフランス国立図書館の所蔵する約200点をはじめ、オルセー美術館の所蔵するエドガー・ドガ《バレエの授業》など国内外から集結したオペラ座に関連する作品を紹介します。
- エドガー・ドガ《バレエの授業》1873-76年、オルセー美術館
Photo © RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF - フランソワ=ガブリエル・レポール《悪魔のロベール、第5幕第3場の三重唱》1835年、フランス国立図書館
©Bibliothèque nationale de France
エドガー・ドガ《バレエの授業》1873-76年、オルセー美術館
Photo © RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AM
フランソワ=ガブリエル・ギヨーム・レポール《悪魔のロベール、第3幕第5場の三重唱》1835年、フランス国立図書館
©Bibliothèque nationale de France
「総合芸術」的な観点から
オペラ座の魅力を紐解く
ルイ14世の時代の舞台装飾家や衣装デザイナーから、19世紀のグランド・オペラの作曲家やロマンティック・バレエのダンサー、さらには21世紀の演出家に至るまで、パリ・オペラ座が、あらゆる分野の創造者と連携して、いかにして自らの芸術方針を築いてきたのかを明らかにしていきます。
- 《『タンホイザー』初演のポスター》1861年、フランス国立図書館
©Bibliothèque nationale de France - クリスチャン・ラクロワ《翼に賭ける命のための衣装デザイン》1987年頃、フランス国立図書館
©︎Bibliothèque nationale de France - レオン・サモイロヴィッチ・バクスト《『シェエラザード』でのイダ・ルビンシュタインの髪飾り》1910年頃、フランス国立図書館
©Bibliothèque nationale de France
《『タンホイザー』初演のポスター》1861年、フランス国立図書館
©Bibliothèque nationale de France
クリスチャン・ラクロワ《翼に賭ける命のための衣装デザイン》1987年頃、フランス国立図書館
©︎Bibliothèque nationale de France
レオン・サモイロヴィッチ・バクスト《『シェエラザード』でのイダ・ルビンシュタインの髪飾り》1910年頃、フランス国立図書館
©Bibliothèque nationale de France
オペラ座を描いたマネの
2作品を展示
19世紀フランスの画家エドゥアール・マネ(1832-1883)は、パリ・オペラ座を題材とした作品を制作しました。アーティゾン美術館ではそのうちの一点を所蔵しています。本展は、ワシントン、ナショナル・ギャラリー所蔵作品とともに展示される貴重な機会となります。
- エドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》1873年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
- エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873年、石橋財団アーティゾン美術館
エドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》1873年、ワシントン・ナショナル・ギャラリー
エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873年、石橋財団アーティゾン美術館