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モリムラがたったひとりで85人の登場人物を
演じ分けて語られる物語とは?
歴史の行く末を問う絵巻物が展開する。

「ジャム・セッション」は石橋財団コレクションと現代美術家の共演です。その第2回目に迎えるのは、森村泰昌。森村は、1985年、ゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト写真を制作して以降、今日に至るまで、古今東西の絵画や写真に表された人物に変装し、独自の解釈を加えて再現する「自画像的作品」をテーマに制作し続けています。
以前から石橋財団の青木繁作品に密かな想いを寄せていた森村が、改めて《海の幸》(1904年)と本格的に向き合い、当作品が制作された明治期以降の日本の文化、政治、思想などの変遷史を“森村式”、略して“M式”「海の幸」として形象化し、青木への熱い想いを新たなる作品シリーズへと昇華させます。

青木繁《海の幸》1904年(重要文化財)

青木繁《海の幸》1904年(重要文化財)

森村泰昌《M式「海の幸」習作(色合わせ 01:假象の創造)》2020年

森村泰昌《M式「海の幸」習作(色合わせ01:假象の創造)》2020年

見どころ

  • 写真・映像作品等を含め
    出品作のほとんどが新作
    この展覧会は、当財団コレクションより青木作品約10点と、森村作品約60点で構成されます。青木繁の自画像や《海の幸》の人物などに扮した写真・映像作品、また習作やジオラマなどを含む50点以上が、本展覧会のために制作された新作です。
  • 森村泰昌による
    青木繁研究
    当館が所蔵する青木繁の《海の幸》や《わだつみのいろこの宮》(1907年)などの代表作を、森村独自の作品解釈やコメントとともにご紹介します。M式「海の幸」は、それらの森村による青木研究をふまえて制作されます。
  • 大規模な
    インスタレーション
    森村によるM式「海の幸」では、明治・大正・昭和から現代、そして未来へと続く日本の文化や歴史を舞台に青木の《海の幸》を10点のヴァリエーションに展開し、85人の人物が登場します。幅約3mのM式「海の幸」10点が円環状に構成される大規模なインスタレーションです。

作家紹介

  • 森村 泰昌

    森村 泰昌

    MORIMURA YASUMASA

    1951年、大阪市生まれ。1985年、ゴッホに扮したセルフポートレイト写真でデビューして以降、国内外で作品を発表する。2014年、ヨコハマトリエンナーレのアーティスティックディレクターを務める。近年の個展に、「森村泰昌:自画像の美術史―「私」と「わたし」が出会うとき」(国立国際美術館、2016年)、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020 ― さまよえるニッポンの私」(原美術館、2020)、「ほんきであそぶとせかいはかわる」(富山県美術館、2020)等。 2018年、大阪北加賀屋に「モリムラ@ミュージアム」を開館。著書は、『自画像のゆくえ』(光文社新書)ほか多数。

  • 青木 繁

    青木 繁

    AOKI SHIGERU

    青木繁肖像写真、1907年

    1882年、福岡県久留米市生まれ、1911年没。明治時代を代表する洋画家。1903年、美術学校在学中に神話に取材した作品群でデビュー。翌夏、青木は、友人の坂本繁二郎、森田恒友、恋人の福田たねと房州の漁村(現千葉県館山市)に滞在し、友人たちの目にした大漁陸揚げの話に想像力をかき立てられ大作《海の幸》を制作。この作品はすぐれた構想力と大胆な表現法によって注目され、完成か未完成かの議論を呼ぶなど大きな反響を呼んだ。デビューの頃の《自画像》や、神話に着想を得た《大穴牟知命(おおなむちのみこと)》(1905年)、《わだつみのいろこの宮》など青木の代表作が本展で見られる。

展覧会構成

  • 序章

    Gazing at 'Me.' /「私」を見つめる

    青木繁の肖像写真や自画像と、青木に扮した森村作品が対面します。

    青木繁《自画像》1903年

    青木繁《自画像》1903年

    森村泰昌《青春の自画像(Aoki)》2016/2021年

    森村泰昌《自画像/青春(Aoki)》2016/2021年

    【左】青木繁《自画像》1903年
    【右】森村泰昌《自画像/青春(Aoki)》2016/2021年

  • 第1章

    Appreciating A Gift of the Sea/「海の幸」鑑賞

    青木の《海の幸》や「海」「神話」に関する作品を展示します。森村による独自の作品解釈やコメントとともにご紹介します。

    青木繁《わだつみのいろこの宮》1907年
    青木繁《海の幸》1904年(重要文化財) 青木繁《海》1904年(重要文化財)

    【左】青木繁《わだつみのいろこの宮》(重要文化財)1907年 
    【上】青木繁《海の幸》1904年(重要文化財) 
    【下】青木繁《海》1904年

  • 第2章

    Researching A Gift of the Sea/「海の幸」研究

    《海の幸》をテーマに10点の連作を制作するプロセスを、スケッチや資料、記録映像などで紹介します。

    【上】森村泰昌《M式「海の幸」習作(色合わせ01:假象の創造)》2020年 【下】森村泰昌《M式「海の幸」習作(色合わせ02:それから)》2020年

    【上】森村泰昌《M式「海の幸」習作(色合わせ01:假象の創造)》2020年 
    【下】森村泰昌《M式「海の幸」習作(色合わせ02:それから)》2020年

  • 第3章

    Variationes | M's Gift of the Sea:Transforming/M式「海の幸」変装曲

    明治から21世紀に至るまでの世相を反映した絵巻物的な世界を《海の幸》の変装(奏)曲として10点の連作で表現します。

    会場イメージ図 作成:吉野弘建築設計事務所

    展示空間イメージ図 作成:吉野弘建築設計事務所

  • 第4章

    Auto-Mythology/ワタシガタリの神話

    青木に扮した森村によるワタシガタリの映像作品を上映します。

    森村泰昌《ワタシガタリの神話》2021年(映像作品)より

    森村泰昌《ワタシガタリの神話》2021年(映像作品)より

石橋財団コレクションとは

石橋財団コレクションは、創設者・石橋正二郎の個人収集から始まり、その後、公益財団法人石橋財団によって引き継がれました。現在約 2,800点を数えるコレクションは、西洋絵画、日本近代洋画をはじめとして、西洋・東洋の彫刻や陶磁器、中国・日本書画にまで渡り、さらに 20世紀美術、現代美術にまで視野を広げています。

ジャム・セッションとは

ジャム・セッションは、アーティゾン美術館のコンセプト「創造の体感」を体現する展覧会です。アーティストと学芸員が共同して、石橋財団コレクションの特定の作品からインスパイアされた新作や、コレクションとアーティストの作品のセッションによって生み出される新たな視点による展覧会を構成します。過去から現代、次代へ向けての架け橋となるプロジェクトを目指します。今後も、毎年一回開催する予定です。

開催概要

展覧会名 ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌M式「海の幸」-森村泰昌 ワタシガタリの神話
主催 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
協力 株式会社写真弘社、千島土地株式会社、株式会社DNPメディア・アート、株式会社ニコンイメージングジャパン
会場 アーティゾン美術館6階展示室
会期 2021年10月2日[土]ー 2022年1月10日[月・祝]
開館時間 10:00 ー 18:00(毎週金曜日は20:00まで)
*入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(1月10日は開館)、12月28日−1月3日
入館料 日時指定予約制
ウェブ予約チケット 当日チケット(窓口販売)
一般

ウェブ予約チケット

1,200円

*クレジット決済のみ

当日チケット(窓口販売)

1,500円
大学生 
専門学校生 
高校生
無料 要予約
入館時に学生証か生徒手帳をご提示ください
ウェブ予約されない場合は「当日チケット」(一般)をご購入ください
障がい者手帳をお持ちの方と
付き添いの方1名
無料 要予約
入館時に障がい者手帳をご提示ください
中学生以下の方 無料 予約不要
  • この料金で同時開催の展覧会もご覧いただけます。
  • ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。
  • ローソンチケット:1,200円にて全国のローソン、ミニストップ店内Loppiにて発券。ただし別途手数料がかかる場合があります。
同時開催 石橋財団コレクション選
印象派 ― 画家たちの友情物語 / 特集コーナー展示 挿絵本にみる20世紀フランスとワイン
アクセス 〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2
JR東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)、東京メトロ・銀座線/東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分
  • 開催情報は予告なく変更となることがあります。